清潔に保つ方法

正しい性器の洗い方をマスターしよう。

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思春期のときに身につけておきたい習慣の一つに、体や性器のケアがあります。体にさまざまな変化が起こる時期だからこそ、清潔にしておくことが、身体の健康にもつながります。それに、体への意識が高まるこの時期は、自身のケアを習慣付けるのにぴったりのタイミング。ケアをおろそかにすると、ニオイが気になったり、心身の健康を損なったりすることもあります。この時期に自分の体に意識を向けてケアしておきましょう。

まずは男性の身体から。

基本、ケアは毎日で。お風呂やシャワーをする時に、お湯で優しくペニスを洗いましょう。
包皮がある場合は、皮をめくり亀頭を出してきちんと洗いましょう。 もし、包皮をめくった場合に痛みを感じる時は、毎日のお風呂でめくる練習をしながら、徐々にきれいにしていきましょう。ほおっておくと細菌の繁殖地となり、亀頭が赤く腫れたり、ニオイを発したりすることがあります。

また、ペニスと精巣の付け根は、下着を履いているため汗が溜まりやすく、そこへ毛が絡み合うことで、蒸れてニオイを放つ可能性が高いので意識して洗ってください。
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ただし、ボディソープでの洗い過ぎは、痛みの原因になるので要注意。1日1回、ぬるま湯で優しく洗うだけでも、衛生的には十分です。 もし、何かを使いたいなら、刺激が少ないもの、無香料のものを選ぶのがベター。ニオイが気になってデオドラントアイテムを使いたくなるかもしれないけど、ペニスが炎症を起こす可能性が高いので避けましょう。 気になることがあれば、泌尿器科に相談してください。

次は女性の身体の場合です。
入浴の際は、外陰部を丁寧に指の腹で洗うことが大事。
腟周りには小陰唇というヒダがあり、ここに、おりものや汚れが溜まるとニオイの原因になりますが、腟内まで洗う必要はありません。

通常の石鹸やボディソープでもいいですし、デリケートゾーン専用のソープで洗う選択肢もあります。
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健康な女性の腟の中には、外から雑菌の侵入を防ぐ「乳酸桿菌(デーデルライン桿菌)」が門番の役目をしています。腟の内側は、分泌物の働きで通常清潔に保たれています。

そのため、洗い過ぎは禁物。 洗いすぎると、門番である乳酸桿菌までなくなってしまうので注意が必要です。感染症を予防するどころか、リスクを高める可能性もあるといいます。それよりも、腟と肛門の間にある会陰部を清潔に保つことのほうが大切です。というのも、女性に多い膀胱炎は肛門からの大腸菌によって引き起こされるケースが多いから。 膀胱炎にならないためにも、会陰部を清潔に保ちましょう。

もし、いつもと違うニオイが気になるときは、恥ずかしがらず、早めに婦人科を受診しましょう。というのも、腟炎や性感染症は直ぐに治療すれば治るのですから。

問題は、男性と違い、女性の体は腟から子宮→卵管→腹腔内へ繋がっていること。もしも治療が遅れたり、放置してしまうと、腹痛や将来妊娠しづらくなる原因になる可能性があるのです。さらに、赤ちゃんへの感染リスクだって起こることも。 ちょっとでも「変かも?」と思ったら、すぐに相談しましょう。