緊急避妊

もしも、の時に。
緊急避妊という選択肢を覚えておこう。

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「避妊をしなかった」「コンドームが破れた」「コンドームが外れてしまった」「ピル(経口避妊薬)を飲み忘れた」、そしてあってはいけないことだけれど、合意のない性交(性的暴行)があったとき、望まない妊娠を防止するために行う緊急避妊という方法があります。

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これには2つの方法があります。

一つ目は緊急避妊ピル(モーニングアフターピルともいう)です。 黄体ホルモンを成分とした薬剤で、排卵を抑制したり、受精を妨げるような効果があります。性交後72時間以内(3日以内)に服用しなければいけません。ただし、妊娠を100%防ぐことができるとは限らないことを覚えておきましょう。
緊急避妊ピルは、妊娠を避けるために排卵を遅らせる(もしくは排卵をさせない)ものなので、少なからずホルモン環境に影響がでます。そのため、ホルモンのリズムが崩れたりすることもあります。また、吐き気や頭痛などの副作用を伴うこともあります。あくまでも緊急時に使用するものだと考えてください。

かかりつけの産婦人科がない人は、インターネットで「緊急避妊(モーニングアフターピル)」で検索して、問い合わせてみてください。 また、 「思春期・FP相談LINE(ライン)」 に相談すると処方してくれる医療機関を紹介してくれるので活用するのもいいでしょう。

緊急避妊ピルは今まで医療機関での処方が義務づけられていましたが、2026年2月2日(月)に 日本初のOTC緊急避妊薬(要指導医薬品)が発売され、これにより処方なしで薬局やドラッグストアでも購入可能になりました。ただし、すべての薬局で買えるわけではないため、購入したい場合は販売可能な薬局・店舗を事前に確認しましょう。


販売されたのは、「ノルレボ®」(成分名:レボノルゲストレル)というアフターピルです。1錠入りで 希望小売価格 7,480(税込)。3月9日には「レソエル72」(成分名:レボノルゲストレル)という薬も同じくスイッチOTC医薬品として販売予定で、希望小売価格は6,930円(税込)。レボノルゲストレルは女性ホルモンである黄体ホルモンの一種です。

年齢制限や同意書は不要です。「処方なしで買える」と話題になっていますが、 薬剤師が面前で説明し、その場で服用する必要があります(持ち帰り不可)。

また厚生労働省の通知(令和7年9月付)に基づき、緊急避妊薬を販売する薬局・店舗には 以下の3つの要件が課されています。

①研修修了薬剤師が勤務していること
緊急避妊薬に関する正確な知識と相談能力を持つ薬剤師が対応する必要がある。

②プライバシーへの配慮・体制の整備
服用までのプライバシー確保や、薬剤師の面前で服用するための飲料水の提供など、体制を整えること。

③近隣の産婦人科医等との連携体制
必要に応じて医療機関と連携できる体制を整えることが求められる。

このほかにも販売する際の適切な備蓄・販売記録の保存も義務とされているほか、相談内容によってはワンストップ支援センター等への紹介が望ましいとされています。

また緊急避妊薬の適正な販売には、薬剤師が e-ラーニング研修を修了することが求められています。修了証の発行後、薬剤師は厚生労働省への登録申請が必要です。

2つ目の方法は、ミレーナを装着する方法です。ミレーナは子宮内に装着して使うT字型(約3cm)の小さな避妊具です。子宮の中でレボノルゲストレルを少量ずつ放出することで、高い避妊効果を発揮します。避妊に失敗した場合でも、120時間(5日)以内に装着すれば、約99%という高い緊急避妊効果が期待できます。
さらに、一度装着すれば最長5年間、継続して避妊効果が続くのも大きな特徴です。またミレーナは、避妊だけでなく月経困難症や過多月経の改善にも用いられており、日本ではこれらの治療目的で保険適用にもなっています。避妊手術を除けば、現在ある避妊法の中でも特に効果が高い方法のひとつとされています。

妊娠は女性のからだにしか起こらないのです。緊急避妊をきっかけに、パートナーとこれからの避妊について前向きに考えていきましょう。