妊娠は、愛する人との共同作業。男性は何歳になっても、精子が作られているならば、子どもを作ることはできます。でも、年齢を重ねるごとに精子の質は下がってしまい、妊娠力が低下します。
精子は卵子と違って毎日、精巣で作られています。その機能が落ちていると、精子の機能低下につながります。たとえば、精子の数が1mlに1500万個以下だと乏精子症。また、運動率が40%以下であれば精子無力症と呼ばれるようになります。また、おたまじゃくしのような姿をしたものが4%に満たないと、奇形精子症だと判断されることも。射精で精液が出ているからといって精子が元気であるとは言えません。
精子の状態は、精液検査をしない限りは診断することができません。状態によっては不妊治療が必要な場合もあります。妊娠を考えた性行為をしていてもなかなか妊娠が成立しない場合は精液検査を行って、自分の精子の機能を確認してみてください。何か気になることがある人は、泌尿器科など、検査ができる医療機関に相談しましょう。
繰り返しになりますが、子どもを作る能力は若い人ほど高く、年齢を重ねるごとに下がっていきます。 人生設計を考えるうえで、子どもを作りたいと考えているカップルは、二人で話し合って妊娠力の検査をしてみましょう。子どもが出来づらい時も、女性だけでなく、夫婦で受診することが大切です。