子どもを持つということ

子どもを持つ?持たない?
自分のこたえを自分で見つけるために。

family career plans and number of children 0
あなたは子どもを持ちたいと思いますか?
子どもを持つことが当たり前だと思っていませんか?
子どもを持ちたいと思う人もいれば、
子どもを持ちたくないという人もいます。
自分、もしくはパートナーが産んだ子どもを持ちたいと思いながらも叶わない人もいれば、望んでいないのに偶然、子どもを持つことになった人もいます。

子どもを持つかどうかという選択は、人生の中でも大きな決断の一つであり、正解はありません。そして、性別や性的指向、性同一性、HIVステータスに関係なく、誰もが親になることができます。大切なのは、自分のライフスタイル、パートナーとの関係を踏まえて、子どもを持つかどうかを考えてみることです。 「子どもを持つことが当たり前」と思っている人は、一度、子どもを持たない人生を試しに想像してみてもいいかもしれません。もし、家族や周囲の人からのプレッシャーを感じて「子どもを持たなければ」と思っているのであれば、距離を置くことも大切です。

ただ、子どもを持つことには、さまざまな責任がともなうことを覚えておきましょう。親には、子どもが自立するまで健康な生活をさせる権利と義務があります。生活環境を整え、食事を準備し、暴力から守り安心して暮らせるようにしなければいけません。教育を受けさせることも必要です。時間はもちろん、お金もかかりますし、時には精神的にストレスを抱えることも少なくありません。自分の思い通りに過ごせないことも多々あります。また、厚生労働省が発表した平成30年度の児童相談所による児童虐待相談対応件数は15万9850件と、悲しい事件もたくさん起こっています。

子育てがうまくいかない。そんな時は地域の保健師さんなど誰かに相談したりして助けを求めましょう。「完璧な」子育てができる人なんていません。みんなが試行錯誤です。だからこそ、いろんな人の力を借りることも、親が持つ大切な仕事です。経済的に支えてくれる生活保護などの社会福祉制度もあります。

子どもを持つことは、幸せなことかもしれません。ただし、人によって考え方は違いますし、答えが出ない人だっています。それに、家族になったからといって、必ずしも親子ともども幸せになれるとも限りません。子どもを持つということのさまざまな側面を踏まえて、自分はどうしたいのか、もし、子どもを持ちたいのであれば、何人くらいほしいのかなど、考えてみましょう。