インターネットを上手に使おう

インターネット、SNS。
リスクを知ることで自分を守って。

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インターネットの発達により、私たちはたくさんの情報を簡単に手にすることができるようになりました。身近なことから世界のことまで、知りたい情報を手軽に探せるし、SNSでいろいろな人と交流することもできます。映画やドラマなどのエンターテインメント作品や、面白い動画コンテンツだって楽しめます。この「SEXOLOGY」にアクセスしてくれたのも、きっと、何か知りたいことがあって検索してくれたからですよね?とってもいい判断だと思います!

一方で、インターネットには“たくさんの情報がありすぎる”ことで、必要な情報を見つけたり、正しい情報を得ることが難しいという側面 もあります。検索をして見つけた情報が、事実に基づいて書かれた正しいものかどうかを、あなたはどうやって判断しますか?

たとえば、検索をした時に目にとまりやすいフリー百科事典「ウィキペディア」は、誰もが内容を書き換えられるため、その信頼性を問題視する声も少なくありません。記事の信頼性を判断する時には、まず、明確な執筆者がいることを確認しましょう。また、一つの記事を鵜呑みにするのではなく、それ以外の記事をたくさん読むことも大切です。“あのサイトではこう言っているけど、このサイトではこう言ってる”と、右往左往することも少なくないと思います。大きな情報の海ともいえるインターネットから正確な情報を見つけるというのは、そのくらい大変で、時間のかかることだという認識を持っておきましょう。

また、最近は多くの人が、InstagramやTwitter、FacebookなどのSNSを使っています。友だちとコミュニケーションをとったり、同じ趣味の人と出会ったり、情報を共有したりと、生活に欠かせないツールになっている人も多いのではないでしょうか。しかし、SNSには、ネガティブな側面もあります。たとえば Twitterは匿名性が高く顔が見えないために誹謗中傷やヘイトをしやすかったり、家出をした子に声をかけて家に泊め、性暴力をふるうなどする事件も起こっています。 ほかにも、「いいね!」の数を気にして無理をしたり、実社会と変わらないコミュニケーションにうんざりするなど、気疲れするケースも増えています。たしかに、いい反応が得られることは嬉しいし、反応が増えることで自分が認められたような気持ちになれるかもしれません。でも、そこで得た承認は、本当の承認なのでしょうか。

コミュニケーションツールの一つである出会い系アプリの発展も目覚ましく、普段、出会いが少ない人が出会いやすくなったり、職種や国籍、居住地などの枠を越えて出会えるようになったり、社会的に少数派であっても同じセクシュアリティの者同士が出会える機会が増えるなど、出会いの幅が一気に広がりました。そのような嬉しい出会いがある一方で、大人と子どもが簡単に出会えたり、悪質な業者が運営しているものでは、サクラにだまされて高額な金額を請求されるといった問題も発生しています。個人情報の流出なども含め、犯罪に巻き込まれるリスクが高いツールであることも、きちんと認識して使うことが大切です。

このように、インターネットの発達には、ポジティブな面とネガティブな面があります。そのことを理解して、知識をつけ、主体的に使いこなすことが大切です。もし何かのリスクに直面したら、もしくは心配なことがあったら、地域の保健師や各種電話相談などにアクセスしてください。自分一人で抱えないことが重要です。
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よくある悩み

SNSを使用したパパ活ママ活。セックスしなければ大丈夫?

セックスはナシ、おしゃべりしてデートするだけで年上のお金持ちからお小遣いを稼げる!欲しいものも簡単に買えるし旅行だってタダでいけるかもしれない。バイトするよりも楽チンで効率が良いと思うかもしれません。そんな、気軽にはじめた「パパ活」から性犯罪に巻き込まれるケースが増えています。二人きりの空間で、約束していない性行為を強要されても誰も助けてはくれません。パパ活の紹介をしてくれる、という軽い話が、脅しに変わり、売春を断れなくなるケースもたくさんあります。「自分だけはそんなことに巻き込まれない、うまくやれる、大丈夫」と自分を過信することがこの犯罪のはじまりです。