セクスティング・リベンジポルノ

リベンジポルノしない、させないために知っておきたいこと。

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セクスティングという言葉を知っていますか?セクスティングとは、「Sex」と「Texting(=メッセージのやりとり)」を合わせた言葉で、性的なメッセージや写真、画像を携帯電話やスマートフォンでやりとりすることです。携帯電話やスマートフォンの普及によって、性的な写真、動画を気軽に撮影できるようになり、セクスティングによって送られた画像や動画、また、直接撮影した画像や動画を使って行われる「リベンジポルノ」が、大きな問題となっています。

「リベンジポルノ」とは、相手のはだかや性的な画像または動画を嫌がらせの目的でインターネットなどに公開するという、性暴力の一つです。 性的な写真や動画を共有したパートナーと交際関係を解消することになった場合に、そのパートナーが復讐のために行うことが典型的なケースであることから、この名前がつけられています。


一度、画像がインターネット上に出回ると、世界中に拡散される可能性があります。誰かが保存してしまうかもしれないし、完全に消し去ることは残念ながら困難です。インターネットに公表された画像がメールやコミュニケーションアプリなどによって多数の人に拡散されるといった事件も発生しています。 自分の身を守るには、たとえ交際相手であっても、性的画像を撮らせたり、送ったりしないようにすることです。交際(お付き合い)をすると、一緒にラブラブな画像を撮りたくなったり、ときには一緒にセックスをしているときに思い出として撮りたくなることがあるかもしれません。「撮っていい?」と聞かれたときに、イヤだと断ると嫌われちゃうかもしれないと心配してしぶしぶ「イイヨ」と言ってしまうことがあるかもしれません。また、「撮っていい?」と聞いたときに断られると、嫌われてるのかなと思ってしまったり、「付き合ってるのになんでだよ!」と怒りの感情がでてきてしまうことがあるかもしれません。 でも、お互いに好きであることと性的な画像を撮ることは別のことです。むしろ無理矢理に撮ってしまう、撮られてしまうことの方が心を離れさせてしまいます。交際を始めた頃から「そういった画像は撮らないようにしようね」と話してみましょう。そのような話ができるということは、相手も自分も大切に考えているということになります。 好きな相手や仲のいい人から何度も頼まれると断りにくいかもしれません。でも、画像が流出した時に傷つくのは、あなた自身です。だから、いくら親しくても性的な画像などを送らない、送るように頼まない、一緒に撮ろうと勧めない、リベンジポルノについて事前に一緒に話しておく(それができる関係を共に作る)ということが、とても大切になります。 また、SNSで知り合った相手に性的画像を送ることも、やめましょう。いくら信頼できる相手だと思っていても、あなたに伝えている年齢や性別といった個人情報もすべて嘘かもしれません。その人がどのような行動に出るかを予測することは不可能です。

もしも性的画像や動画が拡散されてしまったら

アダルトビデオを含め、自分の性的画像・動画が掲載されてしまった場合、プロバイダや電子掲示板の業者に削除依頼をすることができ、違法性が明らかな場合やプロバイダ等が権利侵害を判断できる場合には、即時に削除されます。権利侵害を判断できない場合でも、プロバイダ等から画像・動画の掲載者に削除してもよいかの問い合わせをし、2日が経過しても不同意の申し出がない場合は削除されます。ただ、一度ネット上に流出してしまうと、時間がたつほど全てを削除することが難しくなってしまうので、できる限り早めに相談することをおすすめします。

相手がまだ画像を公開していなくても、性的画像・動画の扱いについて不安にさせるような言動があった場合はすぐに警察に相談しましょう。できるだけ証拠を残しておくことがとても大事なので、相手からの着信履歴やメッセージは必ず保存し、消さないようにしてください。SNSで相手をブロックしたり相手からのDMを削除してしまうと相手とのやりとりが消えてしまうため注意しましょう。

経済的・社会的な関係性を利用して性的画像・動画を送らせることは「不同意わいせつ罪」、16歳未満の子どもに対して性的画像・動画を送らせたり送るように求めることは「面会要求等罪」という犯罪です。未成年の人に対して性的画像・動画を送らせることも犯罪(児童ポルノ禁止法)です。つまり、写真や動画を拡散すると脅されても、そもそも罪になるのは相手側であることを覚えておいてください。


特定の相手に自分の性的画像・動画を送っても罪に問われることはありません。個人情報保護の観点から警察に相談をしても、学校や家族に知られることもありません。警察に行くのが不安な場合は、支援団体もあります 。

また、アダルトビデオに出る契約をしてしまっても、やめることができます。令和4年にAV出演被害防止・救済法が成立し、出演者の性別や年齢を問わずAV出演の契約を無力化するルールが定められました。すでにAVの撮影をしてしまっていても、出演契約をなかったことにしたり、公表を差止めたりすることができます。AV出演被害で困ったときはなるべく早く「性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター」に相談しましょう。プライバシーや秘密は厳守されます。

性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター 全国共通番号 #8891

どんな状況にあっても、あなたはひとりではないこと、味方になる大人がいることを、どうか覚えていてください。


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よくある悩み

別れた恋人とどうしてもやり直したい

大好きだった人との失恋、本当に心が苦しいことですね。もしかするとネットで「失恋」と検索して色々なヒントを読んでも立ち直れず、「復縁」の検索ワードにたどり着いたひともいるかもしれません。でも、この「復縁」が実は危険なビジネスの場になっていることを知っておいて欲しいです。「絶対に復縁できる」「やり直せる」などという魅力的な言葉で高額な請求を求めるビジネスや占いが蔓延しています。でも冷静に考えてみてください。どんなにお金を払っても、他人の心を買うことはできません。他人も自分も誰を好きになるかならないかは自由なもの。世の中にある詐欺や犯罪は、「失恋」など心が弱っているスキをみてあなたに近づいてくることを知っておきましょう。