世界には、セクシュアリティ教育のスタンダードがあります。
セクソロジーはその指針である、国際セクシュアリティ教育ガイダンス(ITSE, International technical guidance on sexuality education)に基づいて、日本人向けに作られた独自のコンテンツです。
ここではそのITSEを紹介します。
国際セクシュアリティ教育ガイダンス(ITSE, International technical guidance on sexuality education)とは、
国連教育科学文化機関・ユネスコ(UNESCO)
国連合同エイズ計画(UNAIDS)
国連人口基金(UNFPA)
国連児童基金・ユニセフ(UNICEF)
国連女性機関(UN Women)
世界保健機関(WHO)
が協同し、セクシュアリティ教育に関わる世界の国々の専門家の研究と実践を踏まえて発表されたもの。2009年に初版、2018年に改定され、国際的な性教育の指針となっています。
ガイダンスは、質の高い包括的なセクシュアリティ教育を提唱し、 健康と福祉を促進し、人権とジェンダー平等を尊重し、子どもや若者が健康で安全で生産的な生活を送ることができるようにすることを目的としています。 人権を基盤に、性についてのポジティブなイメージを育てて欲しい、というのがこのガイダンスの考え方です。
以下に、ユネスコの公式ページへのリンク(原文英語)と、ガイダンスの項目を日本語訳したデータベースを紹介します。
UNESCOによる公式ページ(英文)
国際セクシュアリティ教育ガイダンス(日本語訳PDF)
ITSEでは、学習目標が年齢別にまとめられています。
国際セクシュアリティ教育ガイダンス 年齢別テーマ(日本語訳PDF)
以上からわかるように、世界のセクシュアリティ教育は5歳からはじまります。一方、日本のセクシャリティ教育の開始はもっと遅く、内容的も希薄であることが現状です。日本の教育システム を根本から変えるには時間を要しますが、親から子への教育であれば、すぐにこの考えをとり入り入れることもできるのではないでしょうか。
SEXOLOGYでは10代、20代前半の若者に向けて役立つコンテンツを基盤としていますが、子育て世代や教育関係、企業などすべての人に必要な情報を発信し続けていきます。