いろいろな出産スタイル

誰かの真似じゃない、
出産スタイルは自分で選ぼう。

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あなたは「出産」と聞いた時に、どんな場面を思い浮かべるでしょうか。病院のベッドに仰向けで寝て、女性が苦しそうにいきむ姿を想像する人が多いかもしれません。でも実は、出産のスタイルはたくさんあり、妊婦さんが望む形を選ぶことができるのです。

アクティブバースとは?

医療的介入を最小限に抑えてどんな場所でどのように出産をするかを自主的に選ぶことを、「アクティブバース」といいます。 医療施設の分娩台=出産する場所、と限定しません。大病院でも可能な限りアクティブバースを基本としているところはあります。出産場所の選択肢としては産婦人科クリニック、助産院、自宅が挙げられます。また、出産体位についても選択肢はさまざま。四つん這い、座る、横向きで、しゃがむ、立つなど、妊婦さんの痛みが和らぐ状態を選ぶことで、無理せず進行し、自然の力で出産することができるのです。
ただしどんな出産スタイルでも産院任せにするのではなく、妊娠中から出産のメカニズムや流れを理解しておくことや、体重をはじめとする自己管理が必要です。

パートナーや家族の立ち会いについて
事前に決めておこう

出産というと女性のものというイメージがあるかもしれませんが、決してそんなことはありません。出産の時にはパートナーや家族が寄り添って支え、誕生の瞬間とその感動を共有することもできます。WHOも「分娩全体にわたって、すべての産婦が自分で選んだ付き添い者を持つこと」を推奨しています。もちろん産婦の「付き添い者をつけない」という意向も尊重されます。

実際の出産の場面では、予期せぬできごとや緊急での対応が必要になることもありえます。立ち会う人によっては、それらが精神的なショックとなるかもしれません。十分なリサーチを行い、体験者から助言をもらうなどした上で、、立ち会うかどうかを決めておくことをおすすめします。また、今はCOVID-19感染拡大のため、立会い出産に制限がありますので事前に確認しておきましょう。

母体と子どもが健康な場合は、助産師が扱う、助産所や自宅での出産を選ぶことも可能です。ただし、妊娠経過など状況によって希望しても自宅出産が叶わない場合もあるので、必ず医療機関との連携が必要です。

子どもを持ちたいと思ったら、あるいは妊娠をしたら、医師や助産師、自身のからだと相談しながら、自分に合う出産スタイルを考えてみてください。

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よくある悩み

男性ですが、立ち会いのとき何をしたらいいのか分かりません

立ち会いの際には産院のルールに従って、パートナーが望む支援をしながら新しい命を共に迎えましょう。出産の瞬間に立ち会う喜びは大きく、パートナーと赤ちゃんが愛しく思えるはずです。また、スケジュールが合わない、カップルのどちらかが立ち会いを希望しない場合は無理して立ち会う必要はありません。本当に重要なのは、お産に立ち会うことよりも生まれた後にどれくらい支えられるかです。