ペニス

あなたのぺニスはあなたの個性。

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男性の身体に、生まれた時から真ん中よりちょっと下あたりについていて、ずっと付き合っていく存在であるペニスと精巣。

一度、その役割をおさらいしてみましょう。
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ペニスは、陰茎根、体の外から見える陰茎体、亀頭から構成されていて、亀頭の先端には、精液と尿の放出口があります。性的に興奮したり、刺激を受けると海綿体組織に血液が流れ込み、満たされると、ペニスは大きく硬くなる。これを勃起と呼びます。 また、勃起した後も刺激を続けると、精液が尿道から出てくる射精という現象が起こることも。精液には精子が含まれていて、腟の中に入ると妊娠する可能性があります。

精巣は、精液を作るための工場のような場所。思春期になると精子の生産と貯蔵をスタートし、24時間365日、ストイックに働き続けます。通常は2つあり、また、「金玉」と呼ばれることが多いですが、正確には楕円形をしています。

男性の中には、ペニスや精巣のサイズや形、色など、見た目を気にする人もすくなくありません。でも、他の体のパーツと同様に、人それぞれに個性があって当り前。太くても細くても、長くても短くても、まっすぐでも少し曲がっていても、包皮が亀頭にかぶっていてもかぶっていなくても、痛みや不快感がないのなら、あなたのペニスや精巣は、まったく正常といっていい。 一つとして同じ形がない雪の結晶のようなものだから、誰かとくらべて落ち込んだりする必要はないのです。

また、男性器の亀頭部分が包皮で覆われた包茎という状態になっている人もいるかと思います。通常は包皮が亀頭にかぶっていて、包皮を引っ張ると亀頭部分が露出します。日本ではこの状態を俗に「仮性包茎」といっていますが(医学用語ではない)、これが通常の形です。 まれに普段から亀頭が包皮から出ている人がいます。

またペニスが勃起したときに包皮を手で引っ張っても亀頭が出ない場合があります。日本ではこれを俗に「真性包茎」といっています。特に包皮の口が亀頭を締め付けて痛みを感じたり(嵌頓包茎)、性交時に包皮が引っ張られて痛みを感じたりするなどの場合は、泌尿器科などで診てもらってください。それ以外の「仮性包茎」といわれるものには手術などの必要はありません。

いずれにしても毎日きちんとやさしく包皮の内側も洗って、いつも清潔に保つように気をつけましょう。

もし、しこりや鋭い痛み、かゆみ、できものなどの変化が生じた時は、医療機関に相談を。また、精巣はかなりデリケートなものなので、乱暴に扱うとかなり痛むことも。優しく扱ってみてください。

よくある悩み

ペニスが小さいことに悩んでいます

ポルノでは、ペニスのサイズが大きいことが良しとされる表現が多いものですが、実際はそんなことはありません。すべての女性、男性がセックスにおいて大きなペニスを望んでいると思うのであれば、それは大きな思い込みです。まずはメディアやポルノによる刷り込みを捨てましょう。セックスはパートナーとのコミュニケーション、ペニスの大きさだけがコミュニケーション手段ではありません。

早漏は治りますか?

3人に1人の男性が悩んでいると言われている「早漏」。TENGAを使ってのトレーニングやペニスへの麻酔薬の塗布などが有効との報告もありますが、医学的な早漏の治療薬はありません。そしてそもそも「治す」必要もありません。セックスは「ペニス」や「ピストン運動」「射精」がすべてではありません。そこにとらわれていたら豊かなセックスはできません。重要なことはお互いにどんなセックスが気持ちがいいのかということを伝え合って、一緒に二人だけのセックスの形をつくることです。それによって互いの身も心も満足いくセックスができるわけです。もし「早漏」であることをバカにされたりしたら、そんなパートナーとの関係は考え直してみてください。