マスターベーションと勃起障害

マスターベーションと勃起障害の
関係性って?

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マスターベーションは、もちろん、性別問わずに自由にやってOKなもの。多くの人は前思春期、もしくはそれより早い段階でマスターベーションを始めます。性的な気持ちや欲望が湧き上がることは自然で、恥ずかしいことではありません。一生を通じて起こるものであり、その感情を扱う方法の一つにマスターベーションがあります。また、どこをどう触ったら気持ちいいかを追求することは、自分の体を知るという大切なこと。「 セルフプレジャー 」という言葉もあります。誰もいないところで行うことが基本マナーですが、だからこそ、ほかの人がどんなふうにしているか見る機会も少なく、人それぞれ、さまざまなやり方があるのではないでしょうか。

ただ、やり方次第では、体や健康に良くない影響を及ぼす場合があるので注意が必要です。その一つに、男性の腟内射精障害(重度の遅漏) があります。これは、腟内とは全く 違う刺激を与えるマスターベーションが癖になってしまうことで、マスターベーションでは射精ができるのに、セックスで腟内に射精することができなくなるというもの。 その結果、パートナーとの不和や、男性不妊の原因になってしまうケースがあります。

実際、不妊治療の現場では腟の中で射精できないことを訴える患者さんが増えており、その原因の7割は床などにペニスを擦り付ける「床オナ」など問題のあるマスターベーションだということがわかっています。ほかにも、足先まで伸ばした状態で行う「足ピン」や、ペニスを強く握りすぎたり、手を速く動かしすぎることは不適切なマスターベーションとされており、腟内射精障害になる可能性があります。 “これって普通じゃないの?”と思った人は、一度、やり方を見直してみましょう。
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腟内射精障害は、治療に時間がかかるといわれています。将来、子どもを望んだ時のためにも、安全なマスターベーションをすることは大切です。

また、TENGAヘルスケアが2017年に行った調査によると、多くの人がマスターベーションの時に実写のアダルト動画を見ていることがわかっています。近年は、簡単に動画にアクセスすることができますが、中には女性を手荒に扱うものや、相手の意思を無視したような内容、暴力性のある映像も含まれています。 アダルト動画はすべて演出されたものであり、見る人が求めるファンタジーを映像にしたものですから、決して現実と混同しないようにしましょう。アダルト動画の内容を真に受けて、パートナーを傷つけたり、性暴力に加担することはあってはいけません。視覚的に強いアダルト動画を見続けることで、実際の性行為で性的な興奮を得ることができなくなる可能性もあります。
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よくある悩み

マスターベーションは悪いこと?

性的な気持ちになったり、ファンタジーや欲望が湧いてくることは自然なもので、恥ずかしいものではありません。マスターベーションはセルフプレジャーとも言います。どこをどう触ったら気持ちいいかを追求することは、自分の体を知ることでもあり、大切なことです。もちろん、欲望が湧かなかったら、しなくても良いのです。