男の子が、大人の男性へと変化するタイミングである思春期。
思春期特有の身体の成長は、8歳から14歳ごろに始まることが多いと言われているけれど、成長や変化の有無や変化の速度は人それぞれ。人とくらべて慌てたり、不安になったりせず、その時を待ちましょう。
思春期特有の身体の変化の兆候はたくさんあるし、人それぞれに違うもの。その中から、代表的な変化をピックアップしました。
・体が大きくなる
背が高くなったり、筋肉が発達したり、肩が大きくなったり。成長期とも呼ばれるこの時期には、体が大きくなります。中には、急激な成長によって成長痛を感じたり、大きくなるスピードが速すぎて、これまで着ていた服が入らない…なんてことが起こる人も。
・声が低くなる
声を出す時に使う喉の中にある喉頭が大きくなり、首の部分に突き出てくることで、声が低くなる。その過程で、声が変わったり、途切れたりすることも。「喉仏が出てきた」という表現をされることが多い。
・ペニスと精巣が成長する
思春期の始まりを示す変化といわれている。また、その後に、ほとんどの男児に初めての射精が起こります(精通)。それは予期せず寝ているときに起きることもあります。びっくりする人もいるけれど、まったく自然なこと。“思春期を経験している”と思って。また、ペニスの大きさで人の善し悪しも決まらない。大きさを競う必要はありません。
・体毛が生える
ペニスや精巣の成長後、性器に陰毛が生え始める。その後、脇の下、顔(髭など)、胸や背中、腰やお尻、手や腕、足などに体毛が出現する。
・汗、体臭が増える
汗が出る場所である汗腺の働きは、思春期に活発になり、体のニオイも増すように。ニオイが気になる人は、まずは清潔に保つことを心がけましょう。消臭効果のあるデオドラントなどを使ってもいいかもしれません。
・にきび、黒ずみ
思春期のホルモンの変化により皮膚が脂っぽくなり、顔の毛穴を中心ににきびができて黒ずんでみえることも。洗顔などで清潔に保つことが大事です。
思春期に起こる変化や、そのペースは十人十色。だから早い遅いとか大きい小さいとかで競争する必要なんてない。 とはいえ、気になることがある場合は周りの大人やお医者さんに相談してみてください。一人で悩まないで。