避妊方法

コンドームだけじゃない。
自分に合った避妊方法を見つけよう。

contraception contraceptive method 0
避妊法で、今、日本で最も多く使われているものは、男性に装着するコンドームですが、ここでは日本で入手可能な避妊法について、それぞれの特徴を紹介します。自分たちに合うものを選んで実践してみましょう。

・コンドームを使う
contraception contraceptive method 1
コンドームには男性用と女性用があります。いま日本で入手しやすいのは男性用で、女性用は輸入販売物をネットなどで購入できます。男性用は、1箱に12個が入っているものが多く、値段は1000円前後から買え、高いものでは5000円くらいのものもあります。薄いゴムの袋を勃起したペニスにかぶせ、精液が腟の中に入ることを防ぐ方法です。コンビニで買えるなど手軽に使えるところが便利な反面、男性が主体的に使うものになります。また、腟内で抜け落ちたり破れるといったトラブルが起こることもゼロではありません。最初からつける(ペニスが勃起したらすぐにつける)、爪などで傷をつけない、先の空気を抜く、使用期限内のものを使うなどの注意も必要です。さらに、きちんと装着したとしても避妊を100%防ぐことはできず、失敗率は割と高く、3〜14%といわれています。そのうえで、コンドームは性感染症の予防アイテム、という認識を持ちましょう。 また、男性用と女性用コンドームの併用は、破れたりズレたりするので、おすすめできません。

・ホルモン避妊薬(ピル、低用量ピル)を飲む
contraception contraceptive method 2
女性の体の中で分泌されている女性ホルモンを合成した薬です。服用すると、排卵を休ませることができ、妊娠を防ぐ効果があります。正しく飲めば確率の高い避妊が期待でき、ほとんど失敗がありません。また、女性主導で行えるところがメリットです。もともと妊娠可能だった人は、ピルを飲んだからといって妊娠しにくくなることはなく、服用をやめるとまた妊娠できるようになります。
購入には医師の処方箋が必要で、婦人科などの医療機関で処方してもらいます。 コンビニや薬局、ドラッグストアでは手に入りません。かかる費用は医療機関によってさまざまですが、月に2500〜3000円程度を目安に考えてください。人によっては、服用始めの一時期に、軽い吐き気や不正出血などが出ることもありますが、継続することで消失していきます。稀な合併症ですが、重大な副作用に「血栓症」があります。35歳以上で喫煙している方は医師の判断が必要です。

・IUS(子宮内避妊システム)、銅付加IUD(子宮内避妊用具)を使う
contraception contraceptive method 3
IUSとは、黄体ホルモンを放出するプラスチック製の小さな器具を子宮内に入れて、受精卵を着床しづらくする方法です。また、銅付加IUDは、子宮内に銅イオンを放出するプラスチック製の器具を入れることで、受精や受精卵の着床を防ぎます。どちらも1回装着すると5年間効果が持続するといわれています。 相談できる産婦人科もしくは婦人科をインターネットなどで探して受診しましょう。費用はIUSで5万〜10万円くらい、IUDで3〜8万円くらい。なお、出産経験は問いません。副作用として、挿入時に軽い痛みがあること、しばらくの間不正出血が続くことがあります。

他に海外では、長期間効果の持続する避妊薬の入った注射や埋め込み型のインプラント、腟内リング、シール、殺精子剤などがありますが、現在日本では認可されていません。