妊娠するのに不可欠な卵子は、常に体の中で作られ続けている。
…そう思ってない?答えはNOです!
女の子が持っている卵子の数のピークは、お母さんのお腹の中にいる胎生期(妊娠6か月ごろ)で、大体700~800万個あります。出生時に200万個、思春期には10~20万個に減り、これは一生涯、増えることはありません。このうち、1か月に1,000個くらいのペースで成長していきますが、排卵できるのはたった1つのみ。一生の月経回数である450~500個くらいが排卵に至るのです。妊娠に絡む卵子はたったこれだけなのです。
そして、卵巣から卵管へと取り込まれた卵子が精子と受精するタイミングは、たったの8~12時間しかありません。受精すると、細胞分裂によって胚へと進化をしながら、7日間ほどかけて子宮内に到着。この着床と呼ばれる現象によって妊娠が成立するのです。
この時点で、私たちが妊娠に気付くことはほとんどないものの、カラダの中は、胎児を育てるためにフル稼働!その代表的なものが、黄体ホルモン(プロゲステロン)と、妊娠(hCG)ホルモンの分泌です。月経予定日の頃になると、尿にも妊娠ホルモンが出てくるようになるので、検査薬で妊娠の判定ができるようになるのです。