体調が悪い、生理中などといった明確な理由がなくても、セックスしたくない気分のときは誰にでもあることです。性欲が常にあるとは限りません。また、性欲を持たないアセクシャルの場合もあります。ただ、パートナーに上手く伝えられずに微妙なムードに…、拒否したことが原因で関係がギクシャク、なんて事態はできれば避けたいですよね。
残念ながらすべての人に有効な伝え方があるわけではありませんが、前提として、「セックスしたくない=愛情がなくなった、相手のセックスの能力に不満ある」というわけではないことを認識した上で、相手を不用意に傷つけずに自分の気持ちを伝えるコミュニケーションや、相手の気持ちを受け止める心構えについて考えていきましょう。
性欲低下に繋がる要素はたくさんある
性欲は人それぞれであり、常に一定量存在するものではありません。例えばストレス、充実した時間を共有できない事情、自分はセックスが下手なのではないかという不安、ネガティブな自己イメージ、自分の身体に対する自信の欠如など、性欲低下に繋がる要素はたくさんあります。
相手を傷つけないコミュニケーションのちょっとした工夫
繊細な話題だからこそ、言葉選びには気をつけたいもの。断るときも、同意を得るときも、ちょっとした工夫で、お互いの本音を伝え合えるコミュニケーションがしやすくなります。
セックスに誘うときは、「もし嫌だと感じたら言ってね」など、相手が断りやすい雰囲気を作ることが大切です。また断るときは、例えば「あなたのことは好きだけど、今はしたくない」、「今日はセックスはしたくないけれど、一緒にいたい」などと伝えれば、相手は、自分が拒絶されているわけではない、と安心するはずです。
気まずくても話し合おう
良い関係は、コミュニケーションに支えられています。それはセックスについてもです。気まずい、雰囲気がギクシャクしそうなどと思い、話し合うことをつい避けてしまいがちですが、もし相手との関係に少しでも不満や不安があるのなら、率直に話し合ってみましょう。
「セックスしたくない」とパートナーから言われたあなたへ
パートナーから拒絶されたことにショックを感じるかもしれませんが、セックスしたくない=好きじゃなくなった、自分とのセックスに不満がある、とすぐに結びつける必要はありません。セックスしたいときもあればしたくないときもある。それは人間として自然なことなので、お互いにその気持ちを尊重しましょう。
「今はセックスしたくない」と相手に伝えるのが億劫なあなたへ
性別や同性・異性間関係なく、自分の気が進まないときや、触られて嫌な気持ちがしたときは、「嫌だ」と断ってよいのです。私たちは日常生活のあらゆるところで、パートナー以外の家族や友人に対しても「〇〇していい?」と同意を得ていますよね。それと同様で、セックスを断るときも、相手を傷つけないコミュニケーションができると、よりヘルシーな関係に近づけるはずです。