ちょっとエッチな妄想をしたり、ムラムラしたり、自分の体のことを知りたくなったり、誰かと親しい関係になりたいと感じたり…。そんなふうに、自分のセクシュアリティやセックスに興味を持つことは、人間として自然で当たり前のこと。決して、変なことなんかではありません。
ただ、私たちが今持っている性やセックスについてのイメージ、価値観は、様々な情報に影響を受けていることが多く、それを見直していくために、いろいろと学ぶことが必要です。
セックスをする時には、とても大切なことがあります。まず、相手と性についての考え方や価値観について、話し合える関係であること。 私たちの人生に大きく影響するかもしれないセックスのことについて何も話さないのに、セックスという行為だけをするのって、ちょっと変ですよね。
また、「なぜ、自分がセックスをしようとしているか」と考えることも大切です。 初めての時に限らず、毎回、きちんと考えましょう。もし、したい理由が、「パートナーに頼まれたから」「友達に言われたから」「ネットで見た記事に書いてあったから」というような、周りの意見やプレッシャーによるものならば、もう一度、セックスをするかどうか考えてみましょう。
先に進むのか、それともやめておくのかという判断は、自分で自信を持ってしなければいけません。そのためには、いろいろな情報を調べ、メリットとデメリットの両方をしっかりと考えることが大切です。
もし、「したくない」と思ったら、きっぱりと意思を伝えてください。もし、自分では解決できない疑問があったり、悩んだ時には、周りにいる信頼できる大人に聞いてみましょう。親や学校の先生に言いづらい場合は、その上で、セックスをするという決断をしたら、次は、パートナーの気持ちを確認しましょう。たとえあなたと異なる意見だったとしても、決断を尊重しなければいけません。「したくない」と言った人に強要するのは相手を傷つけるだけでなく、犯罪行為になります。
セックスは本来、あなたとパートナーにとって嬉しく喜ばしいコミュニケーションになるべきものです。そのためには、自分と相手の意思を尊重することが不可欠なのです。