二人目不妊

子どもがいるカップルも悩んでいる
「二人目不妊」のさまざまな原因。

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「不妊」というと、子どもがいないカップルを想像する人も多いかもしれませんが、すでに子どもがいる多くのカップルも不妊に悩んでいるといいます。二人目不妊とは、一人目が妊娠・出産できているのに二人目がなかなか妊娠できない状態のこと。医学的には「続発性不妊」といいます。

自然妊娠するには
二人目は不利な条件が多い

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出典:1more Baby応援団「夫婦の出産意識調査2019」

一般的に自然妊娠するには、二人目は不利な条件になります。加齢に伴い卵子の老化や卵子の減少の影響が徐々に現れるため、女性が妊娠できる能力は、5年経てば半分くらいになるといわれています。一人目の帝王切開等の手術の影響や、子宮内膜症、子宮筋腫、骨盤内炎症などといった疾患が年齢とともに少しずつ悪化している可能性も考えられます。

精子の課題もあります。一般的に精子濃度や運動率は、何もしていなくても同じ人で4〜5倍、多いときは10倍ほど変化してもおかしくないといいます。一人目はたまたま運よく精子の状態が良いときに簡単に妊娠したものの、実は平均的には精子所見が悪く、二人目をなかなか妊娠できない人もいます。

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出典:1more Baby応援団「夫婦の出産意識調査2019」

セックスレスやタイミングが合わないことも
二人目不妊の原因に

また上記の調査結果からも分かる通り、一人目の育児が始まったことにより生活環境や夫婦関係に変化やすれ違いが生じ、セックスレスやセックスの機会がない・タイミングが合わないといったことも、二人目不妊の原因となっています。
病院で不妊治療をする場合も、子連れで通える病院が少なかったり、子連れで行ける時間が制限されているなど、不妊治療専門クリニックへの通院に不便を感じる人も多いようです。

過去に妊娠できたことにこだわらない

二人目不妊で難しいのは不妊治療のステップアップのタイミング。一度妊娠できたからという理由でだらだらとタイミング療法を続けたり、何回も人工授精を続けたりしがちになる傾向がありますが、過去に妊娠できたということにこだわって結果的に大切な時間を浪費し、家族を作る機会を失うのは避けたいこと。
不妊治療は近年急速に発展してきたものの、不妊治療についてのガイドラインは日本にはまだなく、玉石混交状態です。信頼できる医療機関選びも大切なポイントです。