セックスってどうするの?

セックスのとき、体はどうなる?

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セックス=性行為として考えた時、その種類はさまざまです。
腟性交のほかに、口腔性交(オーラルセックス=フェラチオ、クンニリングス、リミング)、肛門性交(アナルセックス)も含まれています。

もし、あなたがパートナーの同意を得て、性器を使った性交をすることになった場合、大事なのは相手の体を気遣い、思いやることです。いきなり性器に触れたり、挿入しようとするのは、痛みをともなうこともあるのでやめてください。 ハグやキスをしたり、耳や背中、乳首、お腹、太ももなど、体のさまざまなパーツに優しく触れたりと、お互いの心と体がリラックスできる状態に導いていきましょう。すると、次第に性的な興奮が生まれ、体にはさまざまな反応があらわれます。

男性の場合は、ペニスに血流が充満し勃起します。そこに手や舌などで刺激を与えると、普段は下がっている陰嚢が持ち上がり、尿道からカウパー腺液がにじみ出て、射精までのあいだずっと分泌され続けます。これは、尿道をきれいにしたり、挿入時の摩擦を軽減する役割があります。また、女性の腟の中は弱酸性に保たれていますが、そのままでは精子が死んでしまうため、腟の中を中和して受精しやすくするという働きも持っています。そして、ペニスが射精の衝動を抑えられなくなると、膀胱の括約筋が 締まり、骨盤の底にある筋肉が収縮、そのリズムに合わせて尿道から精液が出る。その後、1分ほどでペニスから血が引き上げ、勃起がおさまり、ほどなくペニスは通常のサイズに戻っていきます。
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女性の場合は、興奮すると骨盤が充血し、腟の壁からさらさらとした潤滑液が染み出てきて、いわゆる「濡れる」という状態となります。その量は個人差があり、体質や体調によって大きく左右されるものです。 あまり濡れないとか摩擦で痛いなどの悩みを抱えたら、潤滑ゼリーを使うことも有効です。ただし、マッサージ用のものや粗悪なもの、体に合わないものを選ぶと炎症などの原因にもなるため、選ぶ時はオーガニックの製品など、口の中に入れても安全な成分でできたものを選ぶのがおすすめです。お互いが気持ちよく、女性が苦痛なくセックスをするために、パートナーとよく話し合っていろいろ試していくのもよいでしょう。
また、クリトリスが大きく膨らんできます。指や舌で刺激を与えると、さらに、外陰部が赤みを増し、腟口が広がり始めます。ここまでの反応が見られたら、相手の同意を得た上でですが、指やペニスを腟内に挿入しても大丈夫だという目安となります。
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人によっては、クリトリスへの刺激や、腟内に挿入した指やペニスを動かすことで、オーガズムを得ることがあります。最初に骨盤底筋群が緊張しはじめ、それが全身へと広がっていき、やがて、子宮と腟、肛門括約筋が0.8秒に1回のリズムで収縮をし始めることで訪れます。その後は、骨盤に流れ込んできた血が引き、性器も元の状態に戻ります。
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腟性交をするときに忘れてはいけないのが、妊娠をする可能性があるということです。妊娠を望まないのであれば、コンドームや低用量ピルといった避妊具を適切に使うなど、対策をするようにしてください。 コンドームを使うことは性感染症の予防にもなります。

また、「未体験の女性は初めての性交で処女膜が破れる」という話を聞いたことがある人もいるかもしれません。そもそも処女膜とは、腟の ほんの少しはいったところにある 柔軟性と伸縮性があり、厚みも幅もある粘膜のひだのことで、穴はもともと空いています。稀に穴がない形で生まれる人もいて、その場合は月経血が腟の中にたまり激しい痛みを伴うため、手術が必要になります。初 めての性交を行う際に、そのひだが損傷して粘膜が裂けるため、痛みや出血を伴う場合があります。 つまり、処女膜の形も、初体験の時に血が出るか出ないかもひとそれぞれ。 ましてや処女膜の形や出血の有無で処女かどうかを確かめるなんて不可能です。処女膜は、性交で損傷する場合もあれば、運動などで損傷することもあります。

また、挿入すること=性行為では決してありません。ハグやキスなどの触れ合いや会話など、多様なコミュニケーションによって敬愛を紡ぎ出す過程も大事な性行為です。挿入をする性行為は、性感染症や意図しない妊娠などのリスクがあるため、それを防ぐための知識が必要になります。挿入をしない性行為は、意図しない妊娠を心配せずに楽しむことができます。
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