暴力とは、身体や言葉による暴力を含め、心身が傷つけられ、自尊心がダメージを受けることすべてをいいます。そして、性暴力は、私たちの身近に、育ってきたプロセスに、潜んでいるものです。
あなたが同意をしていないのに体に触れてくる、性器を見せてくる、性器をこすりつけてくる、キスを強要する、盗撮、ポルノ映像や写真を見せる、裸の写真を撮る、などはすべて性暴力です。
混雑した電車やバスの中で痴漢に遭遇したり、街で露出狂などの変質者に出くわしたことのある人も多いのではないでしょうか。
また、深刻ないじめには、ズボンや下着を脱がせて性器を露出させるといった「性的いじめ」が行われているケースが多いといわれています。
ストーカーやデートDV、保護者からの虐待にも、性暴力が含まれていることがあります。
そして言うまでもなく、性暴力は犯罪行為です。内閣府男女共同参画局『男女間における暴力に関する調査報告書〈概要版〉』平成29年度版によると、女性の13人に１人、男性の67人に1人には「無理やりに性交等をされた経験がある」 と回答しており、加害者が「まったく知らない人」であったケースはわずか約1割。加害者の約8割が（元）配偶者、（元）交際相手、職場やアルバイト先の関係者など、顔見知りの相手であることがわかっています。
また、18歳未満で被害を受けた女性の約2割、男性の約3割は、被害者を監督し、保護する立場の親や養親などから被害を受けています。
性暴力は、“自分には関係ない”“私は大丈夫”と思いがちですが、誰しもに降りかかってくる可能性があります。でも、それは、自分のせいではないことを覚えておいてください。 よく、被害者の落ち度が取りざたされることがありますが、決してそんなことはありません。もし、被害に遭遇した場合はもちろんのこと、「なんだかおかしいかも…？」と気になることがあれば、周りに相談するなど、助けを求めてください。
0120-279-338(岩手・宮城・福島県からの場合は、0120-279-226へ)
