月に一度、卵巣から飛び出した卵子が、たった1つの精子と受精して一つになる。そうして誕生した受精卵は、分裂を繰り返し、7日ほどかけて子宮の内膜辿り着きます。ここで着床することによって妊娠が成立。ここからおよそ10ヶ月のあいだ赤ちゃんはお腹の中で成長していきます。
ちなみに、着床しても何ら体調の変化は起こりません。ただ、この時期には、乳房の張りや痛み、吐き気や嘔吐、むくみ、便秘、疲れやすい…などといったPMSと同じような症状が続くので、体調だけで妊娠を予想することは難しいのです。予定の生理が少しでも遅れていたら、市販されている妊娠検査キットで判断しましょう。
妊娠が確認できたら、早めに産婦人科を受診しましょう。喫煙や飲酒はストップを!また、お薬やレントゲンにも気を付けましょう。食事は、生ものやスイーツ、ジャンクフードは控えめにして、葉酸を積極的に摂取しバランスのよいものを摂るよう心がけましょう。早寝早起きをして、規則正しい生活に。ストレスのない毎日にしていくことです。
また、妊娠中の女性はからだや体調の変化に加え、精神的にもデリケートになります。パートナーは、できる限り話を聞いたり、寄り添ってあげましょう。2人で元気な赤ちゃんを育ててください。
避妊せずにセックスをすれば、妊娠します。もし、妊娠を望まなければ、避妊は絶対に必要です!男性主導のコンドームは100%の避妊効果はなく、今は女性が服用するピルや子宮内避妊リングも避妊法として確立されています。 避妊を解除すれば排卵し妊娠しやすくなり、妊娠するタイミングをコントロールすることができます。
その一方で、子どもを望んでも妊娠ができない、不妊症の人もいます。原因は男女半分ずつで、男性、女性の年齢が高くなるにつれその頻度は高くなることがわかっています。逆に20歳未満の「若年妊娠」は、からだが未発達であること、また性感染症にかかっていたり喫煙率が高かったりする場合が多く、妊娠高血圧症候群や早産、胎児が貧血や低体重児になる可能性が高いといわれています。
「妊娠・出産」は、女性のからだで起こる大イベント。妊娠について考える時は、できるだけ体調や環境を整えることを心がけてみてください。